「書と料理」

書家の石川九楊先生と料理研究家の土井善晴先生の講演会に行った。

場所は、池袋駅の東口からすぐのWacca池袋の5階のレストランがあるフロア。

土井さんは、日本の文化を感じる講演会を開催していて、今回で第10回となる。

今回の講演会のタイトルは、「書のクッキング」。

土井さんは、次のような紹介文を掲げていた。

 

「九楊先生教えて下さい。

書は、現代人に役に立つと思うのです。

書は、自分の表現ですよね。

下手なんですけど、私も書いていいんですか?

何を書けばいいのでしょうか?

どう考えればいいのでしょうか?

“書のクッキング”

九楊先生がつけてくれたタイトルです。

テレビ朝日「おかずのクッキング」のパクりかもしれません。

九楊先生の書論は万能の言葉です。」

 

石川先生は、「書をすること」を 土井さんは「料理をすること」を 世の中に唱えている。

その2つは、とても似ていると私は考える。

石川先生が、とても楽しそうに話している姿が印象的だった。

 

2019/06/26

 

「ビジネス本に飽きたら」

 

私は、時代小説が好きだ。

隆慶一郎、藤沢周平、山本兼一、葉室麟・・・

最近は、朝井まかて、青山文平がいい。

 

今、はまっているのは、池波正太郎の鬼平犯科帳である。

池波はなかなか手が出なかった。

その中でも、鬼平は敬遠していた。

テレビでドラマ化されたり、漫画化もされ、あまりにも有名になりすぎていた。

鬼平犯科帳は全24巻だが未完である。

池波が急逝したためである。

 

鬼平シリーズは、鬼平こと盗賊改方の御頭の長谷川平蔵が主人公である。

小説であるが、そこにはヘタな経営者指南本以上の真実が書かれている。

ひと言で云えば、ボスとは何か?である。

コッポラのゴッド・ファーザーもボスとは何かをよく表現しているが、鬼平犯科帳もいい。

鬼平こと長谷川平蔵が、命がけの激務の中で、妻の久栄に、

「俺がこうして身を粉にしているからこそ、皆がついてきてくれるのだよ。」

という場面がある。

 

平蔵は人たらしである。

理と情と金をタイミング良く使う。

部下1人1人を細かく観察し、叱り、褒め、ねぎらっている。

そして自ら火中へと飛び込む。

 

ビジネス本に飽きたら、是非一度、手に取って下さい。

 

2019/05/07

 

「平成の30年」

平成がもうすぐ終わろうとしている。

日本の人口は、平成元年に1億2320万5000人だった。

平成19年に1億2808万4000人がピークで、

平成30年には、1億2650万2000人に減少した。

平均寿命は平成元年、女性が81.77歳、男性が75.91歳。

平成30年には、女性が87.26歳、男性が81.09歳に延びた。

65歳以上の人口割合は、平成元年が11.6%。平成30年は28.0%に増加した。

出生数は、平成元年が124万6802人。平成30年は94万6065人に減少した。

ジニ係数は、平成元年が0.43、平成26年は0.57に悪化し、

相対的貧困率も平成元年が13.2%、平成27年は15.6%に悪化した。

 

平成の30年間で、日本の市場は変化した。

日本はゼロサム社会から収縮社会となった。

日本の人口は、1億2000万人をまだキープしているが、

それは平均寿命が延びたせいで、実質の市場としての人には、

半分になったと捉えた方が正しいと岡本吏郎氏は言っていた。

私もそう考える。

 

2019年4月10日

「長く続くコツ」

福島県郡山市に春寿司という店がある。

郡山駅から徒歩10分弱の裏通りにある。

カウンター6席に、小上がりに机が2つあるだけの小さく古い店である。

見た目60代後半の大将に、創業何年か聞くと、48年で私が創業者だと答えてくれた。

創業以来ずっとこの店で寿司を握り続けているとのこと。

大将に、長く続けるコツは何ですかと聞いてみた。

 

「変えないこと。同じものを使うこと。量を求めないこと。

流行を追わず、新しいものに手を出さず、手を拡げない。

魚は直接仕入れない。48年間、同じ店から仕入れている。

同じ産地のうまい魚を握る。

材が高くなったら、高い値段でお客様に出す。

店も同じ、仕入れ先も同じ、本物の材料だけ使って材は決して落とさない。

同じものを作り続けている。」

 

私は食通ではないが、この春寿司は有名な料理人が食べに来る店らしい。

1人1万円から。

おまかせがおすすめ。

次回は、1人で行きたい。

 

2019年3月23日